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院長ご挨拶



2021年4月
(令和3年4月)


  東埼玉病院 院長

     太田 康男


 令和3年4月1日から国立病院機構東埼玉病院の院長を拝命いたしました。当院は昭和19年に傷痍軍人埼玉療養所として創設され、今年で78年目を迎える伝統ある病院です。結核療養所としてスタートし、結核患者の減少に伴い、筋ジストロフィー、重症心身障害等の療養医療を加えて参りました。さらにはその時々の地域のニーズに合わせて、内科系、外科系の各診療科を開設してきています。


 当院が現在主として行っているのは、セーフティーネット系の医療です。すなわち、神経筋難病、重症心身障害、結核、HIV感染症の患者さんに対する医療や療養の提供を行っています。これらの分野は、今後も当院の医療の柱として発展させていく所存です。これに加え、地域の医療を支える呼吸器疾患、リウマチ膠原病の診療や回復期リハビリテーション等も精力的に行っています。蓮田市等の地元の自治体や地域の医療関係者の方々からの御指導を賜りながら、今後も地域で愛される病院であり続けられるよう努力して参ります。


 また令和2年3月からは公的病院として、新型コロナウイルス感染症への対応も行ってきました。外来、入院ともに新型コロナウイルス感染症の患者さんを受け入れていますが、一般の患者さんと接触しないように、診療開始当初から動線を分離して診療にあたっています。しばらくの間は、新型コロナウイルスと共存して生活する必要がありますが、当院では本来の診療機能を安全に行う体制が確保できているため、患者さんには従来通りきちんと受診していただくことが可能と考えています。


 当院の理念に掲げているように、今後も質の高い安全な医療を提供するとともに、患者さんを中心とした医療の推進に努めて参ります。今後とも引き続き御支援をよろしくお願い申し上げます。



令和3年4月1日
独立行政法人国立病院機構東埼玉病院
院長  太田 康男


■過去のご挨拶

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