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院長ご挨拶




2012年1月
(平成24年1月)


あけましておめでとうございます。

  昨年3月11日の東日本大震災と津波の爪痕の残る土地で懸命に復興に取り組んでおられるみなさま、いまだに放射能汚染をさけて避 難生活をしておられるみなさまに対して、おめでとうということばが適切であるか悩む方が多いと思います。でも、少しでも幸多き年で ありますようにと祈りつつ、閉塞状況から少しでもはやく抜け出すために最大限の努力をしようという強い決意を表すうえで、新しい年 をむかえることができたよろこびをあえて大きな声で表現したいと思います。

  国立病院機構東埼玉病院には2つの使命があります。ひとつは、結核、筋ジストロフィー、神経難病、重症心身障害、HIV感染症など 一般の医療機関では容易に対応ができない疾患に対して高度に専門的な医療を提供することです。この方面で私たちは、たとえば筋ジス トロフィーに対する画期的な治療薬の世界同時治験に加わるなど、先駆的な役割を果たしています。病院の中に埼玉県の難病医療連絡協 議会の事務局や難病相談支援センターがあることを御存じのかたもあるかもしれません。その一方で、地域の急性期医療機関と連携しな がら、回復期のリハビリテーションや訪問診療を行うなど地域医療にも力をそそいでおります。

  埼玉県は人口あたりの医師数、看護師数が全国最低であり、現在のところ医療の多くを東京都に依存していますが、人口の高齢化が急 速に進む地域でもあり、今後は高齢者が地元の医療機関で安定した医療を受けることがどうしても必要になってきます。近隣の急性期病 院や医師会の先生がたと協力しながら、地元のみなさまが安心して医療を受けることができる環境を作っていきたいと考えておりますの で、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

東埼玉病院 院長
川井 充

■過去のご挨拶

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