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埼玉県エイズ治療中核拠点病院

HIV・エイズ診療について

当院は1996年に拠点病院、2007年に中核拠点病院に指定され、これまでに多くのHIV感染症、エイズ患者さんの診療に当たってまいりました。
HIV感染症は抗ウイルス薬の進歩により治療の継続が困難な疾患ではなくなりました。現在の抗HIV療法(ART: antiretroviral therapy)では3種類の抗ウイルス薬を1錠に集約した配合錠であるSTR(シングル・タブレット・レジメン)が治療の主流になっています。1日1回1錠を食事に関係なく内服できます。さらに、B型肝炎の合併がなければ3種類の薬剤から2種類の薬剤へ減薬して薬剤負担を減らすARTを選択することも可能です。治療薬の進歩は錠数や内服回数を減らすだけではなく、薬剤の小型化と副作用の減少により服薬継続がさらに容易になっています。また、毎日の内服を遵守すること自体がつらい患者さんのためには、2ヶ月に一度の筋肉注射で持効性薬剤を投与するARTも開発されています。本治療は2種類の抗HIV薬を各々臀部へ注射するARTで効果は2ヶ月間持続します。2ヶ月に一度の通院時に病院で治療が完結するために、自宅での治療が不要となります。このように多様化されたARTから各患者さんに適した治療法を選択し治療を支援することが拠点病院の役割となっています。
当院ではメンタルヘルスに問題がある場合には埼玉県より派遣される臨床心理士さんのカウンセリングを受けることが可能です。

診療体制

当院には2023年6月時点で日本エイズ学会認定医(指導医)の常勤医が3名在籍しています。入院患者さんの病棟担当医は呼吸器科医が1名で行っていることから、入院対応が可能な日和見感染症は結核やニューモシスチス肺炎等の呼吸器感染症に限定されます。呼吸器以外の合併症については診療が困難であり、当院で診療が困難な患者さんについては対応可能な専門病院をご紹介いたします。

受診方法

当院での診療を希望される場合は地域医療連携室にご連絡ください。HIV感染症の専門医と診療の調整をいたします。

(医療機関からのご相談)

電話 048-769-1970(地域医療連携室)


(患者さんからのご相談)

電話 048-768-1161(代)→自動音声案内1

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